X ankは、これまで読んできたように理想的なお金であり不安定な(訳注:価格が一定でない、という意味で不安定)ステーブルコインですが、Xankの通貨としての機能に加えて、Xankプロトコルには、重要な意思決定プロセスに参加して投票できる独自のガバナンスシステムがあります。ほんの数分で、その全容を理解できるでしょう。その前に、民主主義についてお話しさせてください。
この記事を読んでいる私たちのほとんどは、21世紀の民主主義者に広く普及している「1人1票」の投票制度に慣れています。実際、それは公平ですよね。特定の年齢に達すると、法律または役員の選挙に投票する際に、周囲の人と同じ投票権を持ちます。一人一人に投票権があり、他の個人よりも多くの投票権がある人はいません。1人1票。それが私たちが教えてきたことであり、「公正」だと考えられています。しかし、果たしてそれは本当に公平といえるでしょうか?
すべての人が投票する権利を持つべきであるとXankは考えていますが、その一方で私たちは、人がそれぞれ持つメリット(訳注:賞賛に値する長所・手柄・価値)、または経験、実績、才能によっても投票権の割り当てを検討してもいいではないか、と考えています。つまり、大企業を経営しているCEO、5人家族を切り盛りしている母親、あるいは近隣の安全を向上させている地域社会のリーダーなどといって人々は、彼ら彼女らが人生で下した決断や業績を認められるべきではないでしょうか。Xankは、そうであるべきだと信じています。彼らが職務と説明責任を果たした実績は、重要な決定を下す際には非常に重要な要素になる可能性があります。それこそが、私達が<br>実力主義ガバナンスモデル<br>を採用した理由です。年齢、性別、富、セクシュアリティではなく、人々の功績が個人の投票力を決定するガバナンスシステムです。私たちはこのモデルこそが、誰にとっても公平であると信じています。
個人の投票力の範囲を決定するために、3つの要素がXankガバナンスモデルに組み込まれています。3つの要素とはサービス保証(PoSv)、実力証明(PoM)、そして社会的証明(PoSc) です。複雑に聞こえるかもしれませんね。ただし、インフォグラフィックを読んでいただければ、これらの「証明」はそこまで難しくないことが伝わるかと思います。下の画像を見て頂ければ、Xankの実力主義がどのように機能するのか、ご理解いただけるはずです。