ステーブルコインの隆盛と世界的需要の中で中国が優勢を占めることを表す6つのチャート

中国の欲望が独占を進めるほど、ステーブルコインの人気も高まる

暗号通貨の取引量に関する最新の報告の中には、ほとんどの需要が米国起点であり、世界規模の取引所の一部で行われている、と結論付けています。しかし、米国の規制当局が抱く、ビットコインの価格操作に対する懸念を軽減できていません。最大のステーブルコイン、テザーに関するオンチェーン取引で資産が動かされた、というデータを概観すると、暗号通貨を完全に禁止したことについて議論を巻き起こした中国にとって *difficult picture であることがわかります。これについては後術しますが、まず最初に、過去1年半にわたるステーブルコインプロジェクトが継続的に増加してきた様子を見てみましょう。このデータはAutonomous NEXT Analysis, Chainalysis & Coin API.によって提供されています。

暗号通貨普及のプロセスをスピードアップするための信頼できる支払いメカニズムである、というステーブルコインの有用性に着目した前提は、ビットコインとアルトコインの大規模な価格変動によって生み出された誇大広告にはめ込まれています。それは、ここ数ヶ月の間に多くの人が目撃したことでしょう。2018年は主要な暗号通貨にとっては最悪レベルのベアマーケットのひとつでしたが、ステーブルコインは価値を一定に保つことができる支払いメカニズムであることもあり、また法定通貨がその裏付けになっていたことから、牽引力、採用、そして受け入れやすさを高めていきました。

上のチャートを見ると、2018年12月に暗号通貨価格が急落して最安値になる前まで、すなわち2018年1月〜10月の間に、ステーブルコインプロジェクトの数がほぼ倍増していることがわかります。ただしそれ以降、ステーブルコインプロジェクトが50%近く増加し、総数は250を超えました。非常に興味深いことに、前年の冬に記録した低迷に関わらず、これらのプロジェクトによって集められた資金は指数関数的なペースで現在も増え続け、40億ドルをはるかに超えています。もう1つ注目すべき要素は、ステーブルコイン業界におけるテザー(USDT)が時価総額の70%以上を占めていることです。

テザーがステーブルコインスペースのマーケットリーダーであることについて話したところで、次のチャートに目を通してみましょう。Chainalysisが公開しているデータによると(上図)、テザーに対する中国の需要が急増したことがわかります – 中国の取引所が受け付けたテザーのオンチェーン取引額は、2017年第4半期時点ではわずか12%でしたが、2019年第2四半期には62%へ、5倍もの成長を見せました。中国の取引所で見られる取引量の増加は、米国の取引所に相当な損失をもたらしています。同時点で比較すると、米国の取引所のシェアは39%から2%へと劇的に減少しました。テザーのオンチェーン取引の世界シェアもまた、48%から36%へと大幅に減少しています。

上のチャートは、暗号通貨取引所が受け取ったオンチェーンのテザーと、これらの取引所が報告する量との関係を示しています。ここでもいくつかの傾向が報告されています – 暗号通貨のリバウンドで取引活動の増加を示しているオンチェーン取引量の影響もあり、2019年に報告された取引量は上昇しました。5月のチャートを見ると、オンチェーン取引の急増が一目瞭然であり、買い気の急増を裏付けています。

そして最後の2つのチャートは、中国で大量の資金が、おそらくは取引を目的として取引所に移動されていることを示しています。これらのチャートからは、2つの傾向が読みとれます – ひとつめは、関心の急激な伸びです。これは、過去2か月間に米国および中国の取引所によって受け取られたテザー量から読み取れます。これよりも注目すべきは、中国の取引所における一日取引量が、4月には2億1500万ドルになるという事実です。これは、中国の取引所がCoinbaseとテザーから受け取る一日取引量の3倍です。取引量を比較すると、米国の取引所がCoinbaseとテザーから受け取る量が小さく見えてしまいます。

非金融会社もすでに、自社製品でステーブルコイン市場に参入し始めています。Facebook社のグローバルコイン(Global Coin)は、国際送金・Messenger・Whatsapp・Instagramといったアプリで構成されるエコシステム全体で使用できる、独自のネイティブコインを発行する意向のようです。一方、サムスンコイン(Samsung Coin)はスマートフォンを暗号通貨ウォレットに変えていく意図を持っているようです。それに加え、価格安定性という基本的な特徴以上のものを兼ね備えている、新しく独創的なステーブルコインプロジェクトは、分散化、代替可能性、受動的収入を得る機会を提供し続けています。そのような野心的なプロジェクトの1つがXankです。ぜひ動向をチェックしていてください。

原典はこちら: www.datadriveninvestor.com

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